日本人が英語が出来ない、唯一ではない1つの理由

単語力。これ以外に英語ができない本当の理由は実はない。

1.自分に何かが足りないと思い込んでしまう
2.お互いに牽制しあう
3.人のせいにする

情報を自分の脳みその中で判断する技術を先ず身につけ、全てを一度削ぎ落とさない事には、きっとこの先には進めない。


いわゆる、日本において英語力が低いというのは当然に相対評価であり

それは、主にTOEFLの得点の平均値などの順位において判断されていると思います。

ググッたところ、古いデータ(1999‐2000)しか見当たらなかったんで申し訳ありませんが

日本の平均得点は、171カ国中150位アジア25カ国中でも20位です。

一見、やはり日本の英語力は低いように見えます

しかし、データをよく読めば、そんなことはないということがわかります。

問題点は簡潔に言えば2点です。

1.日本人のTOEFL受験者が多い。

2.英語が公用語、準公用語あるいは共通語である国がある。

まず、前項について。

日本のTOEFL受験者は約10万人もいるのです。

これがどれだけ多いかといえば、人口十万人あたりの受験者数が日本が約80人に対し

1位のノルウェー、2位のスウェーデン、3位のホンジュラスがそれぞれ、1人、1.5人、1.3人です。

アジアに限っても(2003−2004のデータ)、1位のシンガポール、2位のインド、3位のパキスタンがそれぞれ、
5.7人、4.5人、3.6人です。

つまり、まったく受験している層が違うわけです。裕福で、英語力検定が大好きで*1、学校で受けるような

日本の一般層と、留学するために受ける各国のエリート層とを比べることに無理があるんです。

次に、後項について。

アジアにおいて、トップ8位までは全てイギリス及び、アメリカの植民地であった経験を持っています。

つまり、そもそも英語がしゃべれる人間が多いんです。公用語や準公用語が英語の国と比べることにも無理がありますね

そして、その日本の平均スコアが絶対的に低いかと考えても、多くのアメリカの短大、大学が、外国人留学生の学部への

入学基準をTOEFL500点に定めているところをかんがみるに、むしろ一般層がアメリカの大学に入学できるレベルの英語力

を持っていることは、驚異的なことではないかと思います。

つまり、何故日本人は英語が出来ないかという、唯一ではないが1つの有力な理由は

他国での英語力を比べる際に使われる「○○人」という枠に比べ、「日本人」の枠が広すぎる点に在るのではないでしょうか


そして、最後に補足を。

なぜこの理由が唯一ではないと前置きしているかといえば、データの問題はともかく、実際に日本人が英語を利用する

能力が低いという実感と、それを裏付ける経験があるからです。(簡単な例では、外人に道を聞かれてびびっちゃうとか)

だから、どうすれば、日本人の主観における高い英語力が手に入るかという方法論も示すべきかと思います

(それは、すなわち何故英語が出来ないかの他の理由でもあるわけですが)

その方法とは海外に行くことです。海外に行けば数ヶ月もすれば十分に利用できるようになります。

これは結構コモンセンスだと思いますが。

つまり、他の理由とは、使うべき環境がなく、そのために利用することになれていないということでしょう

本当に当たり前のことですね(汗)

ただ、地力はあるということと、「英語力」と「英語を利用する力」は別個ということを強調したかったんです。

*1:eigoTown.comによると日本で受けれる英語試験は35にのぼり、毎年300万人が受けている。